微細溶接に関するFAQ
微細溶接に関して、インターネット上からお問合せいただく内容や、当社の営業がお客様から直接ご質問いただいた内容を、それぞれの分類に分けて記載しております。内容といたしましては、当社の微細溶接が対応可能なワーク・材料や、微細溶接の納期および生産体制、溶接技術に関するものでございます。サプライヤーをお探しの際や、製品開発など、ご相談の際の参考になれば幸いです。また、下記一覧の中に記載がないご質問内容に関しては、大変お手数ですが電話・メール等にてご質問ください。
質問のカテゴリーから選ぶ
ワーク・材料について
- 微細溶接ができるワークのサイズはどのくらいですか?
- ワークの大きさは 長さ250mm 奥250mm 高さ250mmが1つの目安となります。これ以上のサイズにつきましても、加工できる場合がありますのでご相談ください。
- 板厚の違う板、φが違うパイプの溶接はできますか?
- はい、出来ます。製品用途により板厚や形状にもよりますがYAG溶接かファイバー溶接で溶接を施します。気密性が必要な場合は、肉盛り封止板を差し込んで溶接することも可能です。
- 異材溶接はできますか?実績はどんなものがありますか
- はい、異材溶接は可能です。弊社実績では以下の組み合わせがあります。
- インコネル600+イリジウム
- インコネル600+プラチナ
- C1020+ステンレス
- ニッケル+イリジウム
- ニッケル+プラチナ
- タンタル+ニオブ
- ハステロイ+銅C1100
このほか、30種類以上の組合せで実績があります。
組合せ実績表も載せておりますので、詳しくはこちらをご覧ください
- 微細溶接は何ミリまでの板厚が対応可能ですか?
- 材料によって異なります。例えば、ステンレスやチタン、鉄でしたら0.05mm~0.8mmまでの厚みに対応可能です。銅は0.3mmまで対応できます。※これ以上の板厚のものは弊社の精密板金で対応いたします。
納期・生産体制について
- 量産・単品生産できますか?
- 弊社では量産よりもどちらかと言えば、多品種・小ロットを得意としています。そのため単品のご依頼でしたらお任せください。量産については内容にもよりますが、中量産であれば対応いたしますので一度ご相談下さい。
- 溶接サンプルが欲しいのですが頂けますか?
- 溶接サンプルはSUS304-t0.1mm突合せ溶接のサンプルとなります。弊社ホームページよりお問い合わせいただければサンプルをお送りさせていただきます。
- 溶接可否自体が分からないので、テストピースを渡してのトライをしてもらえますか?
- はい、溶接可否が不明なものでもトライを承ります。内容や数量にもよりますが、時間としては、実働7日以内にて回答いたします。また、立ち合い試作も承っておりますので、お気軽にお問合せください。
- 機械加工部品を支給するので溶接加工のみの試作依頼は可能ですか?
- 1点から製作を承っておりますので、少量の試作品でもご遠慮なくお申し付けください。機械加工部品、アルミダイキャスト品、金属3Dプリンター品への溶接もお受けしております。お困り事などがございましたら、弊社ホームページよりお問い合わせ下さい。
- 納期について教えてください。
- 弊社では短納期・小ロットを得意としております。注文内容や製作数量にもよりますが基本的には実働7日以内に生産・出荷しております。
- 微細溶接はどのような業種からのお問合せが多いですか?
- 様々な業界からお問い合わせいただいておりますが、半導体関連機器・医療機器業界等より数多くご依頼頂いてます。
溶接技術について
- パイプの溶接で気密性が必要なのですが、対応できますか?
- はい、可能です。お客様から薄板の水密溶接・気密溶接の依頼があり幾度となく実績を積み上げております。参考動画:【薄板溶接ってエアー漏れしないの?】気密性テストしてみた!(YouTube)
- 溶接だけでなく設計・曲げ・仕上げも対応できますか?
- 設計と曲げの場合、対応できるか否かはどの様なワークかによりますので、一度ご相談ください。仕上げについては、研磨みがき、エッジ、溶接ビードカットをはじめとした各種に対応しています。
- パイプの側面を溶接した場合、中に溶け込みはでますか?
- パイプの形状や板厚にもよりますがt0.1mmであればパイプの中に溶け込みは出ません。t0.1mm以下の場合は一度ご相談下さい。
- 強度については問題ないですか?
- 強度については、一体物材料を100%とした場合約40%程度強度は落ちます。参考までに弊社ホームページに[テストピース 引張り強度試験データ]を記載してありますのでそちらをご覧下さい。
- スポット溶接はできますか?
- はいスポット溶接は可能です。板厚・形状によりテーブルスポット・直立スポット・薄板レーザースポット(貫通溶接)などが可能です。>>貫通溶接についてのコラムはこちら
- 板厚が薄ければ溶接歪も大きくなる傾向がありますが、仕上がりはどのような感じでしょうか?
- 溶接歪は板厚が薄いほど出やすくなりますが、溶接方法や入熱方法でかなり抑えることができます。こちらのコラムに詳しく掲載しておりますので、よろしければご覧ください。薄板溶接って歪むんでしょ?というギモンに答えてみました。 使用目的や状況をお聞きして最適な加工方法を提案させていただきますので、是非一度ご相談下さい。