受賞作品紹介

溶接品の部 グランプリ受賞

0.75g

本製品は、アルミ0.1mmという極薄材を使用するため、歪みにくい材料選定から始まりました。切断工程では、溶接時に隙間なく密着するようレーザー出力条件を最適化し、切断面がまっすぐ仕上がるよう調整しています。 面ではなくフレーム形状で合わせが難しく、溶接時に熱だまりや欠落が起こりやすい構造です。極力入熱を抑えつつ幅0.5mmを突き合わせ共付け溶接することでフレーム幅1mmを実現しました。 さらに組立方法にも工夫を加え、右から左へ順に溶接するのではなく、一枚の展開を切り離さず三つのブロックに分けて部分的に先に溶接し、最終的に合わせる方式を採用。これは、分解した部品を組み合わせる方法では、各部品の歪みによるズレで合わせが上手くいかなくなるためです。 完成品はわずか0.75gと1円玉より軽量で、薄く立体的な形状ながら、後仕上げ不要の溶接ビードそのままでも美しい外観を実現しています。

寸法
150×150×150
精度
切断0.05
プログラム時間
60分
加工時間
900分
材質
A1N30
板厚
0.1mm

組立の部 技能賞

厚さ0.1mmアルミエルボ

板厚0.1mmの薄板を使用しているため、傷やひずみが発生しやすく、取り扱いには細心の注意を払った。アルミは高反射材であるため、作業中に手元照明が反射し、溶接部が見えにくくなる。そこで、溶接部をギリギリ避けてマスキングテープを貼り、視野を確保した。
エルボ部の気密性を確保するため、肉盛り溶接を実施したが、適切なワイヤーが市販されていなかった。そのため、板厚0.1mmのアルミ板をレーザーで幅0.2mmに切断し、自作の肉盛りワイヤーとして使用した。
90°エルボの内側(腹)および外側(背)では、板厚の角同士が突き合わさる構造のため、隙間や穴が生じやすい。そのため、手作業でより合わせを微調整し、密着性を確保した。

寸法
157×110×157
精度
0.1
プログラム時間
60分
加工時間
1440分
材質
A1N30
板厚
0.1mm

表彰式の様子

表彰式で賞状を手にする様子
表彰式メイン写真

製作者インタビュー

過去の受賞作品