第34回優秀板金製品技能フェア(アマダスクール主催)にて
溶接品の部グランプリを受賞しました。

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溶接部門グランプリ 作品名「捕食」

製品自体のアピールポイント

  • 蜘蛛の巣のデザインは、実際の蜘蛛の巣の写真からトレースし、CADデータ化することでリアリティのあるデザインを追求した。
  • 蜘蛛の糸はΦ0.2、0.3のワイヤーを使用し、糸のたわみを表現する為1本ずつ癖付けを行い、レーザーでケガいて製作した図案に合わせ1本1本微細溶接を施した。
  • 蜘蛛の胴体は軽量化の為t0.15の薄板を使用しており、専用の特殊治具で曲げ、なみだ型の曲面を持たせている。
  • 蜘蛛の足は、Φ2mm、Φ1.6mm、Φ1.2mm、Φ1mmを使用し、徐々に細くなるよう設計。つなぎ目は径の差が出ないように肉盛溶接を行うが、細く仕上げが難しいことから仕上げなくても美観が保てるよう溶接した。
  • 蝶の胴体は丸みを持たせるため、オリジナルの金型を用いて立体的に仕上げてた。

制作者インタビュー

社長コメント

この度は、第34回優秀板金製品技能フェアにてグランプリをいただき誠にありがとうございます。

弊社は常に溶接の可能性に挑戦することを目標にものづくりに臨んでいます。

技術を追求する日々の中で、ふと目に留まった繊細な蜘蛛の巣を板金加工で再現できないかという思いからプロジェクトを立ち上げました。

苦労したところは、蜘蛛と蝶を軽量化の為厚さ0.1mmの板とパイプで製作しており、溶接時にどれだけ熱影響を抑えられるか試行錯誤したところです。また蜘蛛の巣自体についても、実際の蜘蛛の糸と同じ太さのφ0.2のワイヤーを一本一本手作業でクセ付けし、溶接で組上げていますので、とても根気がいる作業でした。

当初、レーザーでφ0.2の糸を切り出すことも検討し試作まで行ったのですが、リアリティを追求しワイヤーによる溶接加工となりました。同じ形状を2つの加工方法によって作成したことで、それぞれの利点欠点など発見もあり、今後の製品製作にも活かすことができそうです。

今回の製作を通じて、ますます溶接に可能性を感じております。今回溶接部門で2回目のグランプリ受賞になりますが、更なる高みを目指して努力していきたいです。

マネージャー小国 コメント

1.今回の受賞をうけて一言

まさか溶接のグランプリを取れるとは思っていなかったのでただただびっくりしている。


2. こだわったポイント、苦労したポイント、ここを見て!というところなど

・よりリアル感を出すため蜘蛛のお腹部分の楕円する為、データ製作に時間がかかったのと丸めに苦労した。

・足はΦ2からΦ1.6とΦ1.2と細くしていき、動きのあるようにすべて角度を微妙に変えて溶接している。

・お腹の部分の溶接(板厚0.15)と足などのリアル感に注目してほしい。

大石〈電飾担当〉 コメント

1. 今回の受賞を受けて一言

会社にとってもいい功績になって、とっても嬉しいです。


2. こだわったポイント、苦労したポイント、ここを見て!というところなど

内部照明の電源がコンセントから取れない為、バッテリーによる電気供給を前提にDC5Vで光るLEDを探し出しUSB接続で駆動するようにしました。

当初スイッチを上部に取り付ける予定でしたが、美観を考えて後に取り付けています。

望月〈制作担当〉 コメント

1.今回の受賞を受けて一言

去年は技能賞止まりだったので、今回はグランプリが獲得できよかったです。ここに満足せずに次の展示会では更に上を目指していきたいです。


2. こだわったポイント、苦労したポイント、ここを見て!というところなど

蜘蛛の巣を担当しましたが、蜘蛛の巣の写真を参考に今回はCADで設計をしました。1番のこだわりは、蜘蛛の糸の重力のかかり方です。自然界にありそうな形状ができたと思いますので、背景になりがちな巣を今一度注目して見てください。

第32回受賞作品

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