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ファイバーレーザー加工機による、薄板溶接品の精度向上

極薄板を溶接するにあたって、特に注意しなければいけないのが溶接母材の歪みですが、

もうひとつは「薄板の切断精度」です。

 

弊社で使用しているファイバーレーザー溶接機は、Tig溶接やYAGレーザー溶接に比べ、ビーム径が約0.1mm程度とさらに細くなります。

そのため、溶接母材の合わせ面が粗かったり、歪んだりしていると母材同士を合わせた時にわずかな隙間が空いて溶接することができません。

つまり、極薄板を溶接する為には、母材の溶接する面同士が密着していることがとても重要になってきます。

下の写真は弊社にあるCO2レーザー加工機とファイバーレーザー加工機でSUS304 t0.1の薄板を切断して比べてたものです。

上段はCO2レーザー加工機での切断で、下段はファイバーレーザー加工機による切断です。

比べれば一目瞭然ですが上段のCO2レーザー加工機のほうが熱による歪が大きく、反りが出ているのがわかります。

CO2レーザーによる切断

 

このように母材に歪みが出てしまうと、極薄板を溶接する場合にはスキマが空いてしまうので溶接することができませんが、ファイバーレーザー加工機で切断を行うと下の写真のように歪みが殆ど発生しないので、精度の高い薄板溶接が可能となります。

ファイバーレーザーによる切断

 

なお、ファイバーレーザー加工機は薄板の溶接母材の切断だけではなく、シム板や微細なレーザー切断加工もできますので、薄板加工にお困りでしたら(株)マツダまで気軽に問い合わせください。

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